일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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おうしゅうきこう

欧洲紀行

横光 利一

横光 利一의 欧洲紀行(おうしゅうきこう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 120,107자 · 241화면

아오조라 문고

六月十八日

ドイツとフランスが取り合いをして来て、独仏戦争の永久の病源の地であるだけに、見渡したところ色彩は独仏混淆だ。ドイツとフランスの最も良いところばかりを取り入れているなら、ここはヨーロッパ第一の都というべきだが、筒井順慶のほらが峠の趣きなきにしも非ざれば、生き馬の眼を抜く早業もときどき感ぜられる。軍人はどこの国の軍人と雖も、この街へは降りられぬ。

山脈を境として、地形から見れば、ここはドイツである。しかし、言葉はフランス語だ。料理はドイツ風だが、家は独仏入り乱れている。

ここからベルギイの国境に至るまで、地下に一大市街が連っているとのことだ。ドイツからフランスへの侵入は、鼠一疋たりとも這入れぬように出来ているとも聞く。しかし、見たところ別に変りはない。

六月十八日

ミュンヘン着。静かな街だがどこか底の方で大きな機械がごとごと動いているような街だ。ホテルも大きければ、部屋の鍵もまた大きい。水、甚だ美味し。翌朝、起きても街見物の興味さらに起らず。菩提樹の下蔭を追い、五六町歩いたばかりでホテルへ帰る。暑さ激し。ビールを飲んでみたが、僕にはキリンビールの方が少しばかり味良し。