후리가나로 읽는 일본 고전
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おうしゅうきこう
欧洲紀行
横光 利一
横光 利一의 欧洲紀行(おうしゅうきこう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 120,107자 · 241화면
六月廿二日
来て見ると、私は何の魅力もここから感じない。相すまぬと思うが少し悪口だ。しかし、それにしても、ハプスブルグ家代々の都であるから、衰えたとは云え、土の光りに脂のにじんだ後が歴然と感じられる。街々に並んだ彫刻にしても、パリーを押すのはこの都だ。殊にステファンドムのゴシックの壮麗さはノートルダムより設計に於て優れている。
しかし、ヨーロッパの中央にあって、周囲が強国に包まれ、絶えず何事かの威厳をもってこれらを圧服していかなければならぬという勢力の浪費は、長くつづくものではない。この国の人々の顔を見ていると、威風堂々として、あたりを払う風貌が多い。黙々としていても眼光が鋭く、沈毅重厚、自ら他を圧するところがある。ところが、よく見ていると、それは何事でもないのだ。いざ事だとなると第一番に水の中へ沈んでしまいそうなところがある。駅弁の売子にしても、体躯に似合わず蚊の鳴くような声だ。しかし、老人に現れた品位の高さは、ウインの人々が第一等と思う。
六月廿二日
ブダペストへ出発。オーストリアからハンガリアの野へかけて、雛芥子が所嫌わず生えている。ダニユーブ河は雛芥子とともに太っていく。