후리가나로 읽는 일본 고전
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おうしゅうきこう
欧洲紀行
横光 利一
横光 利一의 欧洲紀行(おうしゅうきこう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 120,107자 · 241화면
四月廿一日
文学者の彫像の多いのはルクサンブールの公園である。ここにはベルレーヌの他に、スタンダール、フローベル、ジョルジ・サンドがいる。しかし、私の好きだったのは、公園を出て、ソルボンヌの前にあるモンテーニュの像だ。これは去年の三百年祭に出来たものだからまだ新しいが、この像を見て初めてモンテーニュの精神に触れた思いがした。彼の寛容、彼の自由さ、底を割った老獪の徳、他人のいかなる策謀も功を奏せぬ不思議な微笑。たしかに男性の底知れぬ柔らかな寛仁大度の風姿がよくこの像に現れていると思った。
四月廿一日
雨。ここの代議士は過労のため一年に二十人も死んだそうだ。総選挙が近づいて来たので街頭は緊張している。タクシイは朝から全市一斉に罷業だ。
ラスパイユのホテルの六階が私の部屋だ。広い墓場が眼下に見える。ボードレールもこの墓場にいる。栗の若葉でいっぱいになった墓場に雨は毎日降りつづけている。ときどき雲が破れる。若葉にあたる日光を見ていると、濡れた白い花が日々咲き増していくのがよく分る。
パリーの建物は高さが同じで六階だがどの建物も煤けて黒い。道路を歩いていると峡谷の底にいるようだ。