일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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おうしゅうきこう

欧洲紀行

横光 利一

横光 利一의 欧洲紀行(おうしゅうきこう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 120,107자 · 241화면

아오조라 문고

三月三日

三月四日

まだまだこの三倍の長さの未開地がマルセイユまで続くのだと思うと、戦争の起るのも無理もないと思う。誰がこのまま捨てて置く筈があろう。

三月三日

雛祭り。洋上句会あり。詠題は雛と衣更。私の句は三つ虚子氏の選に入る。

古里の便りは無事と衣更

カムランの島浅黄なる衣更

衣更はるかに椰子の傾ける

この夜から風邪をひく。

三月四日

朝八時、シンガポール着。一見港の風景は平凡だ。われわれの想像は全く見当外れで街へ降りる気もしない。しかし、一度降りるや熱帯の特長は急激に官感を襲う。

花の襲撃、香の交響。文化の錯雑。植物の豊饒。こんな暑い日は近来にないと、シンガポールの住民が云う。今日は馬来人の正月で公休日とのこと。土民の衣は新しく、色とりどりだ。あの樹はと問うと雨の樹という。

雨の樹の下には紅の花衣

あの紅の花はと訊ねると、仏桑華と答える。

水牛の車入りけり仏桑華

真紅の花、黄なる花つけたる街路樹の間をジョホール王宮へ向う。椰子はここでは日本の松の木だ。椰子には八十種あるというが、どれも皆違う。われわれの内地で眼にする植物といえば、羊歯だけである。焔のごとき花の群団、火焔樹という。