후리가나로 읽는 일본 고전
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おうしゅうきこう
欧洲紀行
横光 利一
横光 利一의 欧洲紀行(おうしゅうきこう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 120,107자 · 241화면
八月十六日
よくもこのように樹木がどれも辛抱強く、真直ぐに立つことが出来たものだと思う。一度曲りくねった樹を見たい。ここでは曲っている樹があれば、倒れているのだ。このようになると、駅に売っている丸焼の※(「奚+隹」、第3水準1-93-66)が不思議に生き生きと眼を奪って来る。
ウラル山脈にかかる。しかし、山脈といえども平坦な草原とどこも違わない。
八月十六日
平原がつづく。草はだんだん短くなる。
「こりゃ、アルゼンチンにも、アメリカにも、こんなところはありませんよ。」
と大山氏は驚歎して云う。私は線路の傍に細々とついている一条の路を眺め、ここをドストエフスキイが橇に乗って流されて来たのかと見詰めているばかりだ。
大海の真ん中に出て水平線に取り包まれたときとどこも変らぬ地平線だ。それが起きている限りどちらを向いてもつづいていく。
私はパリーにいるとき、人間があまりいろいろの事をしすぎた悲しさを感じた。しかし、ここではまだ人間が何もしていない悲しさを感じる。
「これは、どうじゃ、まアまア広いの広くないのと云ったって、話にならぬ。」
と大山氏は云う。私は語ることはもう尽きた。