일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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おうしゅうきこう

欧洲紀行

横光 利一

横光 利一의 欧洲紀行(おうしゅうきこう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 120,107자 · 241화면

아오조라 문고

八月十八日

」

との挨拶がある。この人も二人がかりで外交文書を持って行くのだが、一人は傍から放れることは出来ないから、列車の中にいるとのことだ。大山氏がそれをドイツの外交官に話すと、ともに大笑いとなる。

これこそ大切なものだと見せびらかしてしまうと、も早やそれだけは誰も盗み出そうとはしないのだ。

われわれのボーイは大山氏と私とが部屋の中で話をしていても、外に立って聞いている。夜は一切外が覗けない。しかし、後二日で満洲里へ着く。

いったいここはどこの国だ、とこのような反問が出て来ても、別に不自然ではないと思われる世界が拡がりつづける。もう私は空の広さに驚きなんか感じない。心はさっぱりしてしまった。

八月十八日

バイカル湖にかかって来る。山がだんだん多くなる。ベルリン以来山らしいものを見たのは初めてだ。しかし、それもまだ山とは云い難い。それにしてもこんなに山がなくとも差支えのないものであろうか。これでこそロシアにあの風が吹きまくったのであろう。

外国から帰ると馬鹿になるという説は、日本人の間では常識である。しかし、これではたしかに、馬鹿になるよりしようがない。

人間が地上を完全に一人で廻ってみたということは、古往今来絶無なのだ。