일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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おうしゅうきこう

欧洲紀行

横光 利一

横光 利一의 欧洲紀行(おうしゅうきこう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 120,107자 · 241화면

아오조라 문고

七月十四日

この森は一度拙作「ナポレオンと田虫」の中で書いた所だ。今、その本場を歩き、想像よりはるかに美しいのに驚く。先日、盛装の中に書いたジャルダン・ダグリマタションへも行ってみたが、そこは私の空想とあまり違わなかった。

サンクルーの森は、広大な森林だ。他の森と違うところは、日の目を見せぬマロニエの大木が、整然と並んでいる庭園であることだ。その下にセーヌが幅広く流れているが、どういうものだか、コルクの栓が島をなして浮いている。

夜になって、大久保氏の部屋で雑談中、上の部屋の松平男夫妻、鶴岡氏らが集り、談話一層賑う。この人達はそれぞれ祖国を愛し憂うる紳士達だ。折から夜の二時過ぎ、日蓮宗の儀式のように楽隊入りの提灯隊が長々と続いて来る。すべて共産党の行列だ。明日の巴里祭までこれがつづいていくのである。三時になって外へ出ると自動車がなくなっていて帰れない。松平氏が自身の自動車を運転して、遠方のラスパイユまで送らる。私はこういう親切で温雅な、しかも、教養ある貴族を今までに見たことがない。

七月十四日、巴里祭――

毎年この日は雨が降るそうだ。今日は空が晴れている。いつもは道路という道路は、踊り狂う人波で自動車も電車も通らないとの事だが、今年は、モンパルナス一帯常の日とどこも変りはない。