후리가나로 읽는 일본 고전
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おうしゅうきこう
欧洲紀行
横光 利一
横光 利一의 欧洲紀行(おうしゅうきこう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 120,107자 · 241화면
八月三日
八月四日
書け書けと喧しい新聞社の催促を受けるが、ペンを持つ気さらになし。記者諸君は全く気の毒なほど多忙である。食事をする暇もないようだ。睡眠さえろくにしない。
八月三日
買い物をして店を出ようとすると、店主の老婆がさようならの代りに、「ハイル・ヒットラア」と言う。フランスの老女は昔を絶えず追想して懐しがっていたのに反し、ここのは今を敬慕しているのだ。市民にとってはカイゼルの昔よりあるいは今の制度の方が良いのであろう。
カイゼルはお洒落であったから街々の窓を装飾させ、月に一回街を巡視し、装飾の美麗な窓に賞金を与えたとの事である。今もなおゲラニヤの花の咲き競っている風景はカイゼルの名残である。帝王の習癖も一つは市民の習慣となって後世に伝わるのだ。
八月四日
パリーより宿の主婦の姪が来る。競技場に同道を頼まれたので案内する。十八のパリーの少女と一緒に一日を暮したことは初めてだ。この娘はフランス人らしい装いで軽やかに美しい。しかし、運動に関しては私よりも無知である。
英、独、仏、日、これらの四ヶ国の中、最も運動の選手に憧れを持つのは日本であろう。日本選手の多くは学生であるのに反し、他国の選手の多くは商人だからである。