후리가나로 읽는 일본 고전
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おうしゅうきこう
欧洲紀行
横光 利一
横光 利一의 欧洲紀行(おうしゅうきこう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 120,107자 · 241화면
七月十三日
七月十三日夜
誰も質問するものはない。ただ私に握手をしに来てくれたものは、老人ばかりで、若い青年や婦入は、遠くの方からぼんやりとした、奇妙な顔で私を見ているきりである。そのうちに聴衆の中から演壇へ上って話し出したものがある。傍にいた人があれは有名な彫刻家だと教えてくれた。
七月十三日
パリーは巴里祭の準備で賑やかだが、人に聞くと、毎年毎年この祭りはさびれていくとの事、今年などはひどく淋しいと云う。それにしても、人々は雨の中を踊り狂っている。明日がいよいよ祭りだ。今年は祭りの最中に、右翼と左翼の衝突が必ずあると皆待ち構えている。このごろは毎日ほど、右翼が弾圧を受けて警官に殴られているのを見る。ここの右翼は精神主義者が多い。三色旗をかかげて国歌を歌う者が解散を命ぜられるパリーは見るところ聞くところ、最早や昔日の面影などうせてしまった。夏だと云うのに、雨ばかりでひどく寒い。
七月十三日夜
夜オートイユの塩谷氏、大久保氏から招待あって行く。帝大の矢部教授も一緒である。
ブローニュの森を突きぬけた郊外だが、このあたりは共産党の巣窟であるから、赤旗が立っている。夕食まで四人でサンクルーの森を散歩する。