일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

ja-reading.com

후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

おうしゅうきこう

欧洲紀行

横光 利一

横光 利一의 欧洲紀行(おうしゅうきこう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 120,107자 · 241화면

아오조라 문고

イタリア行

1

しかも、この都の広さはどこまで続くか、今なお知れずとの事である。

イタリア行

1

イタリアへ入ったのは六月の下旬である。アルプスの峻峰を飛行機で飛び越えてベニスへ出る。

十七世紀のパリーの都市国家の設計は、各国の都市の真似するところとなってから、どこの都会も同様である。ただひとりベニスだけは、ビザンチンの影響をそのまま、十二世紀の姿を残している。――こういう歴史家の説はともかく、ベニスは一見不思議な街だ。水中に大理石の宮殿を建て、屈曲した廊下を、深い水だと思えば間違いはない。土なく樹なく草もなく、水と石との間を、黒塗りの胴に、白銀の船首優雅なゴンドラが、今はモーターに客を奪われ、波間に浮き流されて漂っている。

百間の石の広場を前に、サンマルコの寺院は、林立した尖塔に金色の輪を重ね、鳩を密集させている。堂塔の上高く、二つの鐘が鳴り渡ると、石に木霊し、水に響き、塔はさながら楽器である。うす竹色の水と空の晴れ静まった日、私はサンマルコの前で、鳩を集めてみた。鳩は私の頭から、肩から、両腕まで、鈴成りにとまり、ぎしぎし骨の音をさせつつ、両手の玉蜀黍の実を食べる。