일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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おうしゅうきこう

欧洲紀行

横光 利一

横光 利一의 欧洲紀行(おうしゅうきこう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 120,107자 · 241화면

아오조라 문고

五月廿一日

この丘を下る道から眺めた風景は最も良いらしく、シャヴァンヌがそっくりそのまま描いているという事だ。

夜になると数日来の暑気とは反対にひどく寒くなる。オーバーなしには歩けぬほどだ。暗い町を河岸まで出る。河の上を流れる雲足早く寒さ一層つのる。

純粋のフランス人を見たければ、ルーアンへ行けと云われて出て来たのだが、寒くて外出不能である。しかし、質素な人々、人擦れせぬ娘たち、笑顔を慎しむ人々の真面目さは一度の往来で見受けられた。

五月廿一日

セーヌ河に沿って汽車でパリーへ帰る。パリーという所は戻るたびに心が落ちつき、気楽になる街だ。最も法規の完備している所が最も自由で気楽なのは、今に始ったことではない。

ベートーベンがパリーへ来て、私の宿の傍のブリューバールへ馬車で降り、いきなり店頭にかかっていた淫らな画を見て腹を立て、早速次の日、ウインへ帰って行ったという。淫らな絵画は到る所に今もなおかかっている。しかし、このような絵画を店頭にかけるのは、あらゆる道はローマへ通じると訓戒をしているようなものだ。仏訳になった印度のカーマストラが堂々たる新刊屋の店頭の一線に立ててある。