후리가나로 읽는 일본 고전
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おうしゅうきこう
欧洲紀行
横光 利一
横光 利一의 欧洲紀行(おうしゅうきこう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 120,107자 · 241화면
八月三日
火が鉄の大皿の上に燃え広がる。観衆は襟を正し吹き靡く焔を見ている内に、静かに、徐々に、高く合唱団がリヒャルト・ストラウス作のオリンピックの歌曲を合唱する。民族の平和の戦いはこれから起るのである。
八月三日
昨日(二日)も今日(三日)も天気が悪い。家を出る時空を見て降りそうな天気の日は、今日は日本は駄目だといつも思う。日本人は植物のように一片の雲にも皮膚の感覚がちぢむのである。殊に円錐型のベルリン競技場は吾々の想像以上に底が深く円錐の縁が深い。このように空の少なく見える平面では日頃の練習は役に立つものではない。日本人が自分の記録を誰も出さず敗北している第一の原因は、底から仰ぐ狭い空の曇っていることだ。たとえば比較的によい成績をあげた村社と、山本嬢二人の出場の時は太陽が雲を破って珍しく場内が輝き渡っていた。人間が実力以上の活動を希えるのはその時の自然によらねばならぬ。山本嬢の槍投、これはもう一息のところだった。殊にさていよいよという時になると、他の一方の八百メートルの競技でどっと拍手がその方にあがるのだ。また次に投げようとすると高跳の方の拍手があがる。