일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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おうしゅうきこう

欧洲紀行

横光 利一

横光 利一의 欧洲紀行(おうしゅうきこう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 120,107자 · 241화면

아오조라 문고

草の中に汽車を眺めて立っている少女の眼の色も次第に青さを増していく。曇った空の下で、ところどころに沼を抱いてどこまでも続いている草原というものは陰鬱なものだ。私は電柱が一本野の中に抜き忘れられている淋しい風景を見ながらふとここから出たショパンのことを考えた。この国の中には、何か天才を生む忘我の怠惰さがあるのにちがいない。

「文化が低いとこんなに憐れに見えるものかな。」と大山氏は私に云う。

この国の娘は男子と一度同衾すると、宗教上の鉄則として、いかなることがあろうともその者と結婚しなければならぬ。しかし、結婚した人妻は春婦のように貞操観念を捨てるのが常態だと、この国に長く住んだ人が私に話したことがある。またある他の人は、ポーランドほど美人の多い国はないと云ったこともある。

私はパリーでポーランドの若い美しい婦人とよく話したことがある。この婦人に私はお国の人は数学の天才が多いそうですねと訊くと、「たったそれより何も無いんですもの」と答えたのを覚えている。私はそのとき、自国のことは、たとえどんなに謙遜しても悪く云うものではないと思った。私にはそれ以来ポーランドのその婦人が美しく見えなくなった。