일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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おうしゅうきこう

欧洲紀行

横光 利一

横光 利一의 欧洲紀行(おうしゅうきこう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 120,107자 · 241화면

아오조라 문고

ひょろひょろした痩せた街路樹も名ばかりだ。平原に森林を多く持つ住民にとっては、街に樹木を繁茂させる工夫など愚かなことなのであろう。たしかにモスコウという街は、森林の真ん中にある街である以上、ここだけはせめて樹を植えたくないにちがいない。つまり、ロシアの美しい自然の中で、最も汚いところがモスコウというわけだ。これは日本の東京も同様である。

街に土木工事の多いのも東京と匹敵している。この二つの国は今は新築の最中である。工事の進行上邪魔するものを片っ端から截り倒す。

伝統に論理を持たなかったということも、モスコウと東京とはまた似ている。伝統に論理のない限りは何をどこから取り入れようと遠慮は不用だ。自国の文化をヨーロッパと均等にする必要も警戒もまた不用である。やるからには、それ以上にしなければ新興の意義はない。

クレムリンの建築は赤黒い刺繍を見ているようで奇怪な面の感じである。これを包んだ赤い広場の周囲一帯はアメリカ式の建築だ。モスコウの銀座を歩く。なるほど、ここは労働者の国だったのだと気がつく。国々を廻っていると、いつの間にか国の制度のことなどは忘れてしまっているのである。