일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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おうしゅうきこう

欧洲紀行

横光 利一

横光 利一의 欧洲紀行(おうしゅうきこう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 120,107자 · 241화면

아오조라 문고

私はパリーに失望したどころか、得る処が多かったのである。いつか前に、ベルリンにいる日本人で、ベルリンの料理は不味くて困ると書いたところが、日本から沢山の投書が来て、お前にベルリンの料理の味が分るかと、さんざんな攻撃を受けたという。日本の内地にも、かつて外国に渡った人々の間には、それぞれ聖地を守護する精神があって、互に異国を心の故郷と思って生活している人々が、いまだに多い。

パリーを守る人と、ベルリンを守る人と、ロンドンを守る人との熱心な争いは、しばしば外国で見る光景であるが、中でも一番強烈なのはベルリン党である。正宗白鳥氏がモスコウへ降りて、日本人に案内され、見るところを罵倒しつつ歩くので、そんなに不快なら、早くモスコウから出て行かれたら良いでしょうとすすめたと、案内した人が話したことがある。この案内の役目の人は、特にモスコウを好んでいたのではなかったが、長くその地にいると、自然にその土地に愛著を感ずること、誰しも変らぬのであろう。しかし、西條八十氏や藤原義江氏などと、外国で逢ったときには、この両氏は、「何といっても、日本は一番いいですね。早く帰りたい」