후리가나로 읽는 일본 고전
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おうしゅうきこう
欧洲紀行
横光 利一
横光 利一의 欧洲紀行(おうしゅうきこう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 120,107자 · 241화면
北京はたしかに、「われあるに非ざれど」いつの間にか建ってしまったごとき、分析力の少しもない、移り行く現実のままに積み上った都会である。パリは「われ想う」が如く脳中のままに建てられた都会であるが、しかし、パリは「われ想うが故に」今は悩み多く、北京はわれ在るに非ざれど痛みの多くなっているのは、ただ単に言葉の綾のみではない。現実は言葉の質に応じるものだという歴史の二典型を、ここに持ち出して来たまでにすぎない。また同時にこのことは、パリは科学であり、北京は自然だということの反証ともなり変る性質をも持っている。科学というものは自然を分析研究する方法である限りは、自然の中に喰い入ってこそ科学の性質を生かすことが出来る。これを言い換えると、西洋が東洋の中に喰い入ることは、科学の自然性とも言うべきであるが、困ったことにはその結果分析料として経済の樋をもこの中にかけ渡し、自然の滋養分を吸収してゆく仕掛けを忘れなかったことである。この吸収方法を見破った以上は、東洋人もこれに対し何らかの方法を講じなければ、心理が承知しなくなって来た。しかし、見破られた方も見破った方も、そのときには、静脈と動脈とが一つの心臓を中心にして聯係していることと同じ状態であることに気附くと同時に、その共同の心臓が何ごとかのために変質しつつあることにも