후리가나로 읽는 일본 고전
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おうしゅうきこう
欧洲紀行
横光 利一
横光 利一의 欧洲紀行(おうしゅうきこう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 120,107자 · 241화면
この竹串から脱れる方法は、竹串の腐るのを待つより手段がなかった。それまでは先ずこれに刺されたままじっと並んでいなければならぬのである。これに反抗すると非科学的になり不合理を愛することになるのであったが、論理や科学というものは一度び国土という世の中の実物の限界に突き当ると、忽ち人間性を恢復する。国土が人間性を恢復させるなら、論理も国土の精神を何らかの形で認めなければならぬ。科学史上最大の天才と言われるアルキメデスは、ローマの軍隊がシシリーのシラクサの城を攻めるに及んで、これに極力反抗し、自分の科学をあらゆる武器に応用した。殺人光線である火鏡を発明しては敵を焼き、起重機を造っては敵艦を吊り上げて顛覆させ、最後に負けだと分ると万事人間的行為を捨てて科学研究に耽りつつ、ローマの一兵卒に殺されたことは人々の知るところだが、科学と国土の関係は紀元前二百五十年の昔早くもこの天才の生涯の行為に象徴となって現れているのである。風呂へ入って液体と体積の比を発見した際に、「分った。」と叫んだ彼の有名なユーレカの話も、私にはこの国土と科学の関係について、「分った」と叫んだように思われる。