후리가나로 읽는 일본 고전
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おうしゅうきこう
欧洲紀行
横光 利一
横光 利一의 欧洲紀行(おうしゅうきこう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 120,107자 · 241화면
幸福は出来る限り探すべきだと思う。おれの頭はこんなにくるくる動くと喜ぶ幸福は、それはエゴイズムというもので知識階級の最大の不幸である。不幸を幸福と認知する論理は、世の中の人間に苦痛を押しつける作業をも案出し、果しのないニヒリズムに到着して後もなお且つそれをさえ自然と思う原始へ返る。しかし、ニヒリズムはニヒリズムである。何物にもこの者は頭を下げるものではない。しかし、外界にはどこ製のものか分らぬ流弾が絶えず飛んでいる。忽ちここで幸福は恐怖に変る。いったい、幸福はどこでどうして恐怖に変るのであろうか。これもまた私にはスフィンクスの投げかけている微笑のように思われる。
人間というものは昔から進歩しているものか進歩していないものかという疑いは近代人の疑問の中心である。しかし、時間と自然とだけはわれわれにも与えられている。何事かここに現代に生きたわれわれの特権がなければならぬ。古典は要するに古典である。人間は現代に生きた恩典を感じなければそれは現代人の生きた感覚とはならない。先ずわれわれは知性よりも自分の感覚を信ずべきときが現代というものだと思う。古人はいつの時代でも先ず感覚こそ精神の窓であると言うことを注告して忘れなかった。