일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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おうしゅうきこう

欧洲紀行

横光 利一

横光 利一의 欧洲紀行(おうしゅうきこう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 120,107자 · 241화면

아오조라 문고

それがカイロだ。いったい、砂ばかりの中に、どうしてこのような近代的な大都会が必要であり、維持されているのか。大胆なのもほどがある。――初めの私の疑問はそれだ。ナイルのデルタの肥沃なことは聞いていた。しかし、それにしてもなお不思議だ。物貨の集散地にしても、一国の首府にしても、世界最古の人間活動地だとしても、なお疑問は残る。思うにわれわれの想像を越してはるかにこの地への旅行者が多いからにちがいあるまい。

物価の高いことと、勘定を誤魔化すことを考えるのが巧いことは、またこれも想像以上だ。紅茶一杯が八十五銭もする。小さな蜜柑五つが一円五十銭だ。マッチが一つが六銭。スエズから百哩自動車を飛ばし、一泊して翌日ポートサイドに我々を待っている船まで帰って来る旅費が、一人百円以上の割あてである。しかし、こんな高価な遠足にも拘らず、このカイロへ来た事だけは、後悔をさせぬものが確にあるのだから、この地の大都会になることは恐らくこのへんに原因しているのだろう。エジプト国でありながらわれわれがエジプトの貨幣を出して物を買うと、いやがって売ってくれぬ。ホテルの女中がこっそり団体一人の旅費を訊ねたので六磅五志だと答えると、びっくりして云うには、六磅あればカイロから巴里まで行って自分たちは帰って来るのが習慣だと云っていたから、万事はこの