일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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おうしゅうきこう

欧洲紀行

横光 利一

横光 利一의 欧洲紀行(おうしゅうきこう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 120,107자 · 241화면

아오조라 문고

2

いつの間にか雨上り、沿線日光強く、鉛筆を造るピーノの樹とオリーブが丘陵いたる所に直立して、漸くイタリアの風景濃厚になって来る。

2

絵画と彫刻の街、フロウレンスは、幾度か人々の筆をつくしたところである。今また私もこの街へ這入って来たのであろうか。

近代の世界に幸福と不幸を与えた最初の街――ルネッサンスはここから起り、パリーへ移行し、再びこの地へ這入って来て以来、フロウレンスは一変した。

ヨーロッパのどの街も、イタリアのルネッサンスと、パリーのルネッサンスのへだたりを知らなければ、理解は出来ぬといわれるごとく、私もこのフロウレンスへ来て見て、パリーの発達が初めて明瞭になるのを感じた。照明機というものは歩き廻っているうちに、どこからか度が合わされて来るものだ。

フロウレンスの街は、丘陵に包まれた盆地である。中央を流れるアルノ河は、橋も堤もセーヌ河に似ている。思うに十七世紀のパリーは、今のフロウレンスそのままと見ても良いだろう。私は周囲の山々へ登ってみて、ダビンチの画の背景となっている山野のフロウレンスの丘陵が、多くここから取材されているのを感じた。段階をなしている丘の道路には、油を塗ったような濃緑色のオリーブの葉蔭から、物珍らしげに藤の花が下っている。