일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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おうしゅうきこう

欧洲紀行

横光 利一

横光 利一의 欧洲紀行(おうしゅうきこう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 120,107자 · 241화면

아오조라 문고

四月廿三日

それ故、銀行に預けぬ金がどれほどあるか分らないということ。

喧嘩は手を先に出した方が、いかなる場合でも、負けだということ。――貯金をすればするほど、他人から尊敬を受けるということ。――隣りの部屋で死んでいても、知らぬ顔をしていること。――親の許さぬ男は、絶対に結婚出来ぬということ。――車夫は車夫以外に、ボーイはボーイ以外に、出世を望まないということ。――婦人は金がなければ、結婚出来ぬこと。――親は子供に平等に財産を頒けねばならぬから、従って子供を産まぬ工夫をするということ。――誰も彼も、自分の国が世界で一番尊敬すべき国だと確信していること。

以上を考えても、どことなくフランスは支那に似ている。

四月廿三日

サンジェルマンへ行く。途中に椿姫がアルマンと一緒に棲んでいたというブーシバルを通った。ここはセーヌ河の上流であるから木の根も水に洗われた静かな村だ。ここでは雲の影さえ水に映り、樹木に取り包まれた古い屋敷が散在して、ニンジンに現れたごとき風景はいたる所にある。

サンジェルマンは高台で、六里彼方にある巴里の街のゆるやかな起伏が一望の中に見渡せる。林檎の花盛りだ。