후리가나로 읽는 일본 고전
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おうしゅうきこう
欧洲紀行
横光 利一
横光 利一의 欧洲紀行(おうしゅうきこう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 120,107자 · 241화면
この度で八年になるが、前には白系露人が殆ど乞食と売春婦であった。それが八年の間に、フランスタウンの一角へ堂々たる街を建設した。それらは総て独力で妻や子供を春婦にして得た金だ。
オリオン星が殆ど直上に来る。この星が直上に来れば、赤道にかかった標とのこと。明日は三月三日の雛祭だ。
オリオンを直上に指す雛祭
日本へ電報を打ってみる。船中は港へ這入らぬ限りどこでも八十銭均一なり。本日返電あって無事との事。初めて夏服を着る。私は夏服に着替えた最後の船客である。
古里の便りは無事と衣更
この箱根丸の機関長は、ときどき新聞で見た上ノ畑純一氏である。この人は郵船全社員の三分の二の支持者のある人。私とは食卓が同じである。俳号を楠窓と云い虚子氏の弟子だ。会話は常に機械的だが、聞くうちに機械の面白さと深さを感じる。欧洲へ渡ること二十六回。横浜よりマルセイユまでの航行中の心理の移動をときどき私に説明してくれる。東京を立つときの送別会攻めの疲労はシンガポールまで続くとの統計が出ているそうだ。まだ私の身体も常態ではないのだ。桃の芽延びる。
桃の芽のふけしを忘る雛祭
上海からシンガポールまで随分長いと思うが、この間ほとんど野蛮国である。