일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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おうしゅうきこう

欧洲紀行

横光 利一

横光 利一의 欧洲紀行(おうしゅうきこう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 120,107자 · 241화면

아오조라 문고

六月二日

六月三日

しかし、一たびここへ踏み込むと、ひどい聾の部分が逆毛立って、刺さり込んで来るのである。

さア、耳は聞え出したが、もう世は遅い。日が暮れかかっている。今から走っても追いつかぬ。そこで聾の楽しさを忘れかね、無我夢中に東洋的なものにしがみつく、救いはこれだ。

歌舞伎と能の美しさほど、人を小馬鹿にしたものは、恐らくあるまい。

六月二日

私は出発前に青年時代を長く外国で暮した吉田健一氏とよく会った。この人は銀座の資生堂がどこより好きな青年である。どうして君はそこが好きかと訊ねると、非常に良い東洋的なものがあるとの答えであった。われわれが銀座で一番ヨーロッパ的だと信じていた物が、東洋的に見えるのだ。

奈良、京都など、東洋的には見えぬという。この不思議さも、ヨーロッパへ来て見て初めて私にもよく分った。

資生堂どころではない。軽井沢も日比谷も、東洋的な良さである。日本の外人がすでに東洋的なのだから仕方がない。

文学に於ては、久米正雄と林房雄、この両氏が一番東洋的に見える。

奈良、京都はすでに電池の切れた日本である。

六月三日

パリーと云う所はどこの国のものでもなく、パリーと名附けられた特別の国だと思う。