일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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おうしゅうきこう

欧洲紀行

横光 利一

横光 利一의 欧洲紀行(おうしゅうきこう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 120,107자 · 241화면

아오조라 문고

六月五日

社会党政府のときに、大ストライキが勃発したという事件は、未曾有の事だろう。共産党は自身の勢力示威にこれを使う。右翼は社会党攻撃にこれを用う。傍で見物していると、人間がいつの間にやら金の塊りに見えて来る。その間に金塊はぞろぞろ海外に血のように流れていく。狼狽えてガーゼを持ち廻っているものの、血は滔々と音を立てる。そこで外科医が現れて、腕一本断り落そうというのが今夜の内閣だ。―――レオンブルムの内閣出現す。

六月五日

雨に押し流されたアカシヤの白い花の群団が道路の石の上に浮いている。旅人はこんなものにも心が休まる。

ひどい雨だ。文藝春秋社より原稿料が着く。佐佐木君の手紙が中に這入っていたが、日本の事が一つも書いてない。

巴里に淡徳三郎氏の出している、日仏通信というガリ版の一頁新聞がある。これは日本に起った出来事の報道と批判の部分を、外国新聞と日本の新聞から抜き出したものだが、同一事件が、東西かように解釈を異にしているものかという見本になり、非常に興味が深い。ヨーロッパは東洋を知らずに動き、東洋またヨーロッパを知らずに廻っている。この互に知らない差が為替となり、戦争となる。