후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
おうしゅうきこう
欧洲紀行
横光 利一
横光 利一의 欧洲紀行(おうしゅうきこう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 120,107자 · 241화면
六月廿七日
その合唱は狭い建物の石壁と水とに響き合い、も早や姿も遠く消え失せている幾分間の後にも、なお間近に聞えて響いて来る。ここは街全体が一つの楽器に仕組まれて出来ているのだ。二千年前のピアノは、水ピアノであった。ベニスの街の設計者は、思うに、このロマンティックな楽器を頭に浮べたのにちがいあるまい。
六月廿七日
今日はサンマルコの前で朝食をしていると、給仕がひそひそ声で、十五リラ出せば島めぐりの切符をやると云う。幸いと思い金を仕払うと、午後からの切符をくれたが、秘密と見えて、柱の影から出て来ては私の眺めている切符をナフキンの下へ隠し、次ぎには帽子の下へ隠す。
島巡りは何という島か忘れたが、三つ四つも渡り廻ったと思う。ベニスの街は石畳ばかりで、樹木も草もないが、島は緑色豊かな南国だ。一つの島には硝子工場があった。他の一つには、純粋の古いイタリア人ばかりの生活があった。最後の一番遠方の島は、草の中に、朽ちた寺院があった。この寺院の中には、名も分らぬ多くの名画があり、仏像があったが、驚いたことには、窓のドアがどれも一枚の厚い、セメントのような石で出来ていることだ。