후리가나로 읽는 일본 고전
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しんらん
親鸞
吉川 英治
吉川 英治의 親鸞(しんらん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 566,138자 · 1127화면
三
――あなたは春が好きですか、それとも秋がおすきですか。書はなにを読みますか。古今のなかでは誰を好みます、万葉のうちではどの歌を愛誦されますか。――などと他愛のない話をするのさえも、なにか息ぎれを覚えて、痛いほど心臓がつまって、乾いた唇は思うように意示もできない。
ことに姫はうつ向いたきりといってよいほど顔を斜めに俯伏せている。どうかしてその黒髪をそっと風が越えてくると、蘭麝のかおりなのか伽羅なのか範宴は眩いを覚えそうになった。加古川の沙弥のささやきが臆病な耳もとで嘲うように聞える。まざまざと偽瞞の法衣につつまれた獣心の相を自身の中に発見する、万葉の話も、春秋のうわさも実はうわの空なのだった。勇猛で野性な血液が烈しい抗争を起して本能を主張する、いかなる聖経も四囲の社会も無視してかかる猛悪な精神が彼の全霊を炎々と焦くのだった。
「…………」しかし、範宴その人の外表は水そのもののような冷たい相をしていた。対坐している愛人の細かな神経をもってしても彼の内部を針の目ほどものぞくことはできない。また、決して許そうともしない範宴なのである。鉄で作られた虚偽の函のように範宴の膝はいつまでも痺れを知らずに真四角なのである。