일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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おうしゅうきこう

欧洲紀行

横光 利一

横光 利一의 欧洲紀行(おうしゅうきこう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 120,107자 · 241화면

아오조라 문고

八月十四日

私は日本の青年たちに一番見せたいものは、パリーの文化とロシアの草である。ロシアの草を見ていると私は反対に、突拍子もなく、カントの純粋理性批判を感じる。あの茫漠とした精神の広野を感じる。

日本人は日本を喜んで良いと思う。ただ喜びさえすれば救われるという有難い条件が、日本には眼を上げただけで満ちているのだ。

お前は労働者と農民の苦しさを知らぬのだと人々は云うであろう。しかし、それはどこの国でも同じことだ。問題は別である。

午後三時、モスコウを出発する。着いた駅とは違った駅だが、汽車は同じだ。再び草の中を汽車は走る。森林が又つづく。しかも、地の起伏が何もない。

八月十四日

草原、森林、白樺の連続。それも樹木という樹木はどれも真直ぐだ。

二畳敷ほどの四角い部屋が私のコンパートメントだが、下のベッドを大山氏が占め、私のはそれと直角をなした上の吊りベッドだ。そこに寝ているとときどき振り落されそうで眼が醒める。食堂の食物はそんなに悪くはない。しかし、それよりシベリアがこれから見られるということが何よりの楽しみだ。

風景は前日と同様白樺と落葉松ばかりだ。白樺というものは沢山につづくと樹木には見えず、しなやかな優しい生物のように美しく見えて来る。