일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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おうしゅうきこう

欧洲紀行

横光 利一

横光 利一의 欧洲紀行(おうしゅうきこう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 120,107자 · 241화면

아오조라 문고

四月廿六日

四月廿七日

四月廿八日

遠くモンマルトルの頂上の、サクレクールがかすかに春霞の中に浮んでいる。林檎の花の下を蛇行しているセーヌ河は、古城の銃眼を高く一方に聳えさせ、延々と巴里に向って流れている。風はうすら寒い。

フランソワ一世の宮庭の中を突きぬけて行くと、小梅桜が早くも満開を過ぎている。庭園の中にイギリス風の庭がある。フランスの王朝時代にはイギリス風の庭は、当時いかにもハイカラに思われたにちがいない。

四月廿六日

雨。今日は総選挙の日だ。結果は夕方になるとほぼ分るそうだが、左翼が絶対多数で勝つことは決定的だと云われている。

街頭のポスターには、左翼が勝てば戦争が起るぞと右翼が書き、左翼は、右翼が勝てば戦争が起るぞと書いている。

フランスの左翼は日本の右翼のように勢力を政府の中に持っているので、圧迫を受けつづけているのは右翼である。左翼への転向のごときは、ここでは日本で右傾するがごときやさしさだと云うことに、初めて気がついた。

四月廿七日

まだ明瞭ではないが極右と極左が競り合っているとの事だ。

四月廿八日

樋口、岡本太郎君と三人で、ブロウニュへ午後から行く。市中に五里四方の大きな森を残しておいた市民は、この森のために心は絶えず洗われているのだ。