후리가나로 읽는 일본 고전
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おうしゅうきこう
欧洲紀行
横光 利一
横光 利一의 欧洲紀行(おうしゅうきこう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 120,107자 · 241화면
隙き間もなく押し重なって来る考えに、ぼけてしまう。パリーぼけという言葉がこの地の日本人間にあるが、ぼけずにここにいるには金の音に眼を醒す度胸がいるのだ。
本日、水原秋桜子氏の句集、葛飾が着く。開巻第一に、
なく雲雀松風立てて落ちにけむ
春の大和、唐招提寺の句だ。現在の私の日々眼にしているものとこれほど違っているのかと驚く。
コンコルド女神老けにし春の雨
シヤンゼリゼ驢馬鈴沈む花曇
騎手落す春寒の野やみぞれをり
ここでは句にはならぬ。以上は巴里着即後の私の句であるが、外国で俳句を作るには発明のために句を殺さねばならぬ困難さがある。
印度洋で、高浜虚子氏は、
印度洋月は東に日は西に
という句をつくられたが、この句ほど下手な句はないにも拘らず、この幼稚な平凡さに落ち込んだ所に、名手でなければ落ち込み難い、外国という越ゆべからざる穴がある。
小説もこの通りだと思う。本格というものは型から型を通り、自分を極度に殺し、押しのけ、突き抜け、大通俗に達したときを云うので、この修業なくして本格はないと思う。
純粋さのみをかき集め、高度の純粋さに達することは一種の低級さだ。この考えは、今やフランス文壇画壇劇壇共通の問題である。