후리가나로 읽는 일본 고전
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しんらん
親鸞
吉川 英治
吉川 英治의 親鸞(しんらん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 566,138자 · 1127화면
五
冷たいものがすべての人の姿を撫でた。その中に、万野はなおすすり泣いていた。
「――ちょうど、霜月の二十六日でござりました」万野に代って、鈴野が後の話をつづけた。
「看護の方の心づくしも医薬のかいもなく、裏方様には、とうとうお亡くなり遊ばしました。まだご幼少の範意様を残して。――そのお胸のうちを偲びますと、どのようであろうかと私どもまでが」と、鈴野のことばもすぐ涙のうちに乱れてしまう。
その玉日の最期まで、枕元に侍いて、看護をしていたこの二人であった。二人はどうしてもこのことを越路の親鸞に親しくお告げしなければならないと思った。――で、越路の雪の解けるのを待って、裏方の遺物をたずさえ、はるけくも、都を立ってきたのであった。
「……玉日も。……また月輪の老公も。……ムム、そうであったか」親鸞はつぶやくようにいった。かえりみれば自分の生涯もすでに初老の坂へかかっていた。はっきりと時の流れが眼に見える心地がする。
無言の裡に親鸞の胸へ湧きあがってくるものは、悲愁ではなくて念仏であった。――念仏がふと胸にやむとき、悲愁の思いが、堤を切って溢れる水のように、彼を涙に溺らせかけた。