일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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おうしゅうきこう

欧洲紀行

横光 利一

横光 利一의 欧洲紀行(おうしゅうきこう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 120,107자 · 241화면

아오조라 문고

季節に変化のないことは文語体のように経済的なことだと今さら思う。

尾花吹くスコール速し雲の峰

ペナン行花さす客の口赤し

花の名は書ききれぬ。シンガポールから花を取り除けばその倦怠は地獄であろう。内地の渡航者はただ花にびっくりして人生の楽園ここにありと思うらしい。しかし、長い居住者にとって花はいったい何ものの代りとなろうか。馬来は流謫地という意味だそうだ。

シンガポールの内地人は親に勘当されたものかあるいは失恋したものばかりの集合だとのことである。馬来の文化は護謨を中心として進展しつつあることは何人も知っている。しかし、そのために土人の苦痛は奇妙な所から増して来た。自然物の利用から衣食住に心配のなかった土人に文化が侵入すると、靴、服、帽子等を買わねばならぬ。ところが護謨の値段の下ったこのごろでは、値段の低下に従って同時に文化をも下げるわけにはいかぬ。しかし生活力の膨脹していたときと同様、用いるものがそのままとあっては、たしかに土人は苦痛であろう。物質的な苦痛は精神に影響しない筈はない。ここの土人の最大の理想は、メッカへ参り、最早や物慾に執着のなくなったという証明書を貰って来ることである。