후리가나로 읽는 일본 고전
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おうしゅうきこう
欧洲紀行
横光 利一
横光 利一의 欧洲紀行(おうしゅうきこう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 120,107자 · 241화면
その巧みな逆転に、観衆はドヨめき立って暫くは鳴りもやまず、後から続く英国は、ただこのフランスに与えられた歓呼の中を行くばかりだ。スイスは旗手が旗を高く抛り上げては受けとめ、奇声を発して観衆に挨拶しつつ進んで来る。何の礼儀か分らぬが曲芸をみているようで、荘厳な式場もために一角から崩れかかる危機を孕む。
中華民国は悉く夏帽を冠って出て来たが、一斉に揃えた脱帽の美しさは民国の優雅さが感じられる。むしろ日本選手の後半が足乱れ、踏むべからざる芝生を踏んで行進して来るのをみると、オリンピック日本招致が選手に与えた興奮を思いやられ手に汗を握るのである。殊に堂々たるイタリーの行進と拍手湧くが如きその後だ。選手行進の最後はドイツである。各国のうち最も足並み整い、白の服色明快で場内の緊張に一層強く輪をしめた観がある。
組織委員長レーワルト氏の式辞の後、ヒットラー総統の開会の辞がすむと、突然号砲が鳴り渡る。数千羽の鳩が地上から一斉に飛び上り円を描きつつ場内を舞う。号砲が殷々と続くたびに方向を転じて上空高く上って散って行く。その時一人の選手がギリシアのオリンピアから運ばれた竹刀のような神火の松明を持ってかけつける。