일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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おうしゅうきこう

欧洲紀行

横光 利一

横光 利一의 欧洲紀行(おうしゅうきこう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 120,107자 · 241화면

아오조라 문고

つまり彼らの長い歴史を通って現代へ現れるようなものだ。これに増した豊富な実験は先ずこの世ではあるまい。これがもしヨーロッパ人であるなら倒逆の歴史を移動することになるから、幸福はアジアにはどこにもないなどと云わねばならなくなるのである。すべて実験というものは方法が肝要だ。ヨーロッパ人は位置の関係から何人も方法を誤らなければならぬものに出来ているのだ。この事は渡航してみて初めて感じる最も重要なことの一つだと思う。

ベンガル湾に這入る。本当の魔の海はここ一両日中の洋上である。人間の心理はここで奇妙になり、飛び込む必要あるものはみな飛び込んでしまうとの事だ。二葉亭の死んだのもここだ。航海中一番船員の間に喧嘩の起るのもこことの事。これを過ぎれば各自まア無事で何よりだったと祝杯を上げるそうだ。

夜中、人の寝静ったとき、起きて甲板に出て見る。人影誰もなし。浮雲が船の方向に同速力で走っている。月光皎々たり。人間が最も単純になるのはこのときだ。大海を二週間余りも渡って来ると、海は海に見えなくなって来るものだ。安全この上もない平坦温和な地上に見える。

私は何を信頼してこの甲板に立っているのか。