일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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おうしゅうきこう

欧洲紀行

横光 利一

横光 利一의 欧洲紀行(おうしゅうきこう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 120,107자 · 241화면

아오조라 문고

私は長い間父の墓参もせず、キリストの立場を説いた精神が世界史的立場から物を見ることであると思っていた時代を通り、それがマルクスから見る立場が世界史的立場となるに及んで驚いて考え込み、さらに移って構想力の完備したヨーロッパの知性から見る立場が、世界史的立場となり変ってからは、なかなかこれにもまた魅力を感じるようになった。たしかにこれは私には面白かったのだ。私は入り来るものは分ろうと分るまいと、自分に飲み込めるまではこれから放れることの出来ぬ性質である。しかし、私はヨーロッパの知性という完備に完備を重ねた精緻な構成物が、恰も全く別の自然物のように、人間の脳中で張りわたり、これ以上の知性の網は論理を崩す以外に方法はあるまいと嗅ぎつけるようになって来てからは、一層私の眼にはスフィンクスの怪貌が鮮やかに浮き上って来るようになった。全くあの地中海を包んだ文化の中では、固りついた論理という形式は、不断に動いてやまぬ柔軟な自然という外界を縛るためには、も早や固りすぎて流れに応じる術を失ったかのようである。しかも、自然という事物は論理とは反対にひとり勝手に流れていく。