轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

つたかずらきそのかけはし

蔦葛木曽棧

国枝 史郎

「講談雑誌」博文館、1922(大正11)年9月~1926(大正15)年5月<br>よき夫婦、復讐とげられる、右京次郎団、兄妹邂逅大団円「現代大衆文学全集 第六巻 国枝史郎集」平凡社、1930(昭和5)年7月

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 335,908 字 · 669 页

青空文庫

遊説

「由来兵は兇器でござる」

「さよう、それは知れた事じゃ」

「兇器をもって立ったる者は兇器をもって仆される」

「さよう、それとても知れたことでござる」

「兇器を揮うということは、浮世を乱す策でこそあれ、平和を招来する道ではない」

「仰せの通り。それがどうしましたな?」

「で、我らは兇器を弱め、もってこの世から戦いを絶ち、平和を持ち来たす考えでござる」

遊説

すると常氏は笑い出したが、

「お説としては面白い。しかし実行は出来ますまいな」

「いや」と右京次郎は自信をもって、「説として面白いものならば、実行したら尚面白い。――面白くなければなりませぬな」

「いやいやそれとて浪人論、決して浮世は理窟通りにうまくゆくものではござらぬよ」

「さよう、意志の弱い者にはな」

「ナニ、意志の弱い者とは?」

「真理を断行しない者、これ意志の薄弱者でござる」

「しかし今日の戦国時代に、強兵策を放擲てたなら、直ちに国土を失うでござろう」

「さよう、物質的国土はな、しかしその代わり世にも尊い心の国土を得ることが出来ます」

「心の国土? ハテ何んのことやら」

「極楽浄土と申してもよい」

「いよいよもって解らない」