Japanische Klassiker mit Furigana
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みやもとむさし
宮本武蔵(五)
吉川 英治
Lesen Sie 宮本武蔵(五) (みやもとむさし) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 508.883 Zeichen · 1017 Bildschirme
八
それが、武蔵の微笑を見ると、はっとしたように一致して足を止め、なにか顔と顔を突き合せて囁いていたが、やがて遠方から身がまえを作って、遽かに大股を踏んでこっちへ近づいて来る様子――
光悦はその時から、灰屋の門の前に立って、そこの鳴子に訪れを通じ、箒を持って出て来た下僕に案内されて、前栽の中へ入っていた。
ふと、後ろに見えない武蔵に気がつくと、光悦はまたもどって来て、
「武蔵どの、さあ、お入りください。遠慮はいらぬ家ですから」
と、何事もないつもりで門の外へいった。
八
いかつい大太刀の柄がしらを反胸に突出して、肱を張っている三名の侍が一人の武蔵を囲むように押し並んで、傲岸に何かいい渡している様子を――光悦は門の外に見出した。
(先刻のだな)
光悦はすぐ思い当った。
相手の三名へ、なにか穏やかに答えておいてから、武蔵は光悦のほうを顧みていった。
「すぐ後から参りますゆえ――どうぞお先に」
光悦は、静かな眸で、彼の眸を読むように、顎を内へ引いて、
「では、奥で待っておりますから、御用がおすみになりましたらば」
光悦が門のうちへ隠れると、待っていたように、三名の中の一人が、口を開いて、