Japanische Klassiker mit Furigana
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みやもとむさし
宮本武蔵(五)
吉川 英治
Lesen Sie 宮本武蔵(五) (みやもとむさし) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 508.883 Zeichen · 1017 Bildschirme
二
「――さては、小幡の門人どもだな。いつぞやは、五人で来て四人を失い、こん夜は何名で来て何名が死にたいのだ。望みの数だけ斬ってやろう。……卑劣者めッ、来いっ」
小次郎の手は肩越しに、背なかの愛剣、物干竿の柄に鳴った。
二
平河天神と背なか合せに、森を負っている屋敷だった。旧家の草葺屋根へ、新しい講堂や玄関を継ぎ建てて、小幡勘兵衛景憲は、軍学の門人を取っていた。
勘兵衛は元、武田家の家人で、甲州者の中でも武門の聞えの高い小幡入道日浄の流れである。
武田の滅亡後久しく野に隠れていたが、勘兵衛の代になって家康に召出され、実戦にも出たが、病体だし、もう老年なので、
(願わくは、年来の軍学を講じて、余生を奉じたい)
と、今の所へ移ったのである。
幕府は、彼のためにも、下町の一区画を宅地として与えたが、勘兵衛は、
(甲州出の武辺者が、華奢な邸宅が軒を並べている間に住むのは、不得手でござれば――)
と、辞退して、平河天神の古い農家を屋敷構えに直し、いつも病室に閉じこもって、近頃は、講義にも滅多に顔を見せない。
森には、梟が多くいて、昼間も梟の声がする程なので、勘兵衛は、