Japanische Klassiker mit Furigana
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みやもとむさし
宮本武蔵(五)
吉川 英治
Lesen Sie 宮本武蔵(五) (みやもとむさし) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 508.883 Zeichen · 1017 Bildschirme
鞠を蹴っていた息子たちであろう、十四、五歳のが二、三人縁側からのぞいて、蹴鞠をそこへ抛り出したが、武蔵のすがたを見ると、急におとなしくなって、
「おじい様、呼んで来てあげようか」
光悦がいいといっても肯かないのである。先を争って奥へ駈けて行った。
障子を閉め、灯りがともると、この家のもつ和やかなものが、初めて坐った客にもよけいによくわかる。家族たちの遠い笑い声がかすかに洩れて来るのも居心地がいい。
もっともっと、武蔵が客として感じよく思えたことは、どこを眺めても、少しも金持くさくないことであった。むしろあらゆる素朴なもので、有る金のにおいを消そうとしているかのようにすら見える。どこか大きな田舎家の客間にいるような気持だった。
「いや、どうも、えろうお待たせして済まなんだ」
そこへ唐突に磊落な声がして、主の灰屋紹由がすがたを見せた。
光悦とはあべこべに、この人は鶴のように痩せていたが、声は、低声の光悦よりも、ずっと若々しくて大きくひびく。年も光悦よりは一まわりくらい上かも知れない。とにかく、気さくな性分といったふうで、光悦が武蔵を紹介わせると、
「あ、そうか。