Japanische Klassiker mit Furigana
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だいにのせっぷん
第二の接吻
菊池 寛
Lesen Sie 第二の接吻 (だいにのせっぷん) von 菊池 寛 (きくちかん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 121.960 Zeichen · 247 Bildschirme
三
あなたがきっとわたしを愛して下さるだろうと。でも、心細くなったわ、いつまで待ってもあなたは何ともいってくれないんだもの。それに、倭文子さんと一緒に、カーテンの中なんかへかくれるんですもの、シャクにさわったってないわ。でもうれしいの。とうとう、わたしの自信が裏付けられたのだもの。」
村川は、腸がプツプツちぎれるように思った。彼はいたたまらなかった。どうにかして京子の傍を逃げたいと思った。だが、そんな口実は何もなかった。
京子は闇の中で、村川の顔を見上げながら、村川の着物の襟をいじっていた。村川はいじられる度に魂を凍らすような悪感が身体中に伝わった。
「でも、驚いたわ。いきなり、接吻なんかなさるものですもの、でもその方がいいわ。徹底しているわ。お互に愛し合っていることが、わかりさえすれば、プロセスなんかどうだっていいわ。ねぇ、村川さん、そうじゃない?」
村川には、どう答えるすべもなかった。
「あなた、どうしてそんなにだまっているの。」
京子はなれなれしくのび上って村川の顔に接吻しようとした。
三
村川は、自分の顔をのぞき込もうとする京子を、そっと押しのけた。