Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
みやもとむさし
宮本武蔵(七)
吉川 英治
Lesen Sie 宮本武蔵(七) (みやもとむさし) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 350.912 Zeichen · 702 Bildschirme
を布いている。
その勢いが余ってか、月ヶ瀬の辺りへ近頃たくさんな侍を派し、勝手に小屋を建てたり梅林を伐採したり、勝手に旅人を阻めたりして、柳生家の領土を侵害しているという噂が頻りと聞えてくる。
「――思うに御当家が喪中にあるのをよい機として、藤堂家がわざと国境を押し出し、やがて勝手な所へ関の柵でも構えてしまおうという考えかもしれぬ。いささか老婆心に過ぎたるようじゃが、今のうちに、抗議なさらねば、悔いても及ばぬことになりはしまいか」
胤舜の話に助九郎は家臣の一人としても、
「よいお知らせを賜わりました。早速、取り糺して抗議いたしましょう」
と、厚く礼をのべた。
客が帰ると、助九郎は、さっそく兵庫の部屋へ出向いた。兵庫は聞いたが、一笑に附して、
「抛っておけ。そのうち叔父が帰国した時、処理するだろう」
と、いった。
だが、国境沙汰となれば、一尺の地でも、問題はゆるがせに出来ない。どうしたものか、他の老臣や四高弟の者にも計って、対策を講じなければなるまい。相手は藤堂という大藩だし、大事を取ってかかる要もある。
そう考えて、翌日を待っていると、その日の朝。
新陰堂の上の道場から、いつものように家中の若者へ一稽古をつけて、助九郎が出て来ると、外に立っていた炭焼山の小僧が、