Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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みやもとむさし

宮本武蔵(七)

吉川 英治

Lesen Sie 宮本武蔵(七) (みやもとむさし) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 350.912 Zeichen · 702 Bildschirme

Aozora Bunko

六

年はもう六十すぎ、麻のようにもじゃもじゃした髪の毛をしているが、日蓮信者で朝夕は題目を称え、若い者達を、子ども扱いにするだけの体力をもっている。

この長屋の入口に、

お城御用あなほり土方口入れ

いどほりうん平宅

と立札にあるのは、この親方の家のことである。城郭の井戸の開鑿には、特別な技術がいるので、ただの井戸ほりではできない。そこで伊豆の金山ほりの経験のある自分が、工事の相談と人足の口入れに招かれて来たのである――とは、運平親方が、晩酌にやる焼酎のごきげんで、よく自慢する糸瓜棚の下のはなしだった。

六

許可がなければ、家には帰さないし、仕事中も監視はつくし、留守宅の家族は、人質同様、町名主や親方の束縛もうけるが、その代り、御城内仕事は、外の仕事より、体も楽だし、賃銀はざっと倍額にもなる。

工事が終るまで、寝泊りも、御城内の小屋でするから、小費いもつかいようがない。

――だからそうして一ツ、辛抱してから、それを資本に、西瓜など売らずに、何か商売でもする工夫をしてはどうか。

隣家の運平親方は、前から又八へ、よくそういってくれていたが、朱実は首を振って、