Japanische Klassiker mit Furigana
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みやもとむさし
宮本武蔵(七)
吉川 英治
Lesen Sie 宮本武蔵(七) (みやもとむさし) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 350.912 Zeichen · 702 Bildschirme
七
道場の外から木村助九郎が、
「兵庫様。また江戸表から、このような書状がとどきましたが……」
と、いいながら、手にそれを持ってはいって来た。
七
書面は、やはり沢庵からで、
前便の件
遽に模様更と相成
と、書き出してある通り、先に出した手紙の追いかけの第二便だった。
「助九郎」
「はっ」
「まだお通は、いくらも道は捗どっておるまいな」
読み終ると、兵庫は何か、気の急く面もちで、急にいった。
「さ……。駒に乗っても、徒士供の付き添い、まだ二里とも参っておりますまい」
「では、すぐ追い着こう。ちょっと行って参る」
「あ。……何ぞにわかな御用でも」
「されば、この書面に依れば、将軍家でお召抱えの件は、何か、武蔵どのの身状に御不審とやらで取止めになったとある」
「え。お取止めに」
「――とも知らずに、江戸の空へ、あのように欣んで立って行ったお通へ、聞かしとうもないが、聞かせずにも措かれまい」
「では、手前が追いかけて参りましょう。その御書面を拝借して」
「いや、わしが行く、……丑之助、急に用事ができたから、また参れよ」
「はい」
「時が来るまで、志を磨いておれ。よく母親に孝養をつくして」