Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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みやもとむさし

宮本武蔵(七)

吉川 英治

Lesen Sie 宮本武蔵(七) (みやもとむさし) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 350.912 Zeichen · 702 Bildschirme

Aozora Bunko

四

(かくては何日か)

と、意を決し、面を冒して会うつもりで、早々、道を急いで来たのだったが、船の時刻が確としないため、一足ちがいとなり、何とも残念至極――と、繰り返して、権之助はいうのだった。

四

光悦は、なぐさめて、

「いや、そうお悔みなさるには当るまい。次の便船までには数日の間があろうが、陸路を追って行かれれば、小倉表で武蔵殿に会うなり、長岡家を訪れて、伊織殿とご一緒になるなりすれば――」

いうと、権之助は、

「もとより、すぐ陸路を参るつもりではございますが、小倉へ着くまでの間でも、先生とひとつにいて、お身廻りのことでも勤めたかったのでござります」

と、衷情を述べ、

「それに、今度の御発足は、怖らく先生にとっても、生涯の御浮沈かと思われます。平常、御修行にひたむきな武蔵様の事ゆえ、万が一つにも、巌流に敗れをとるような儀はあるまいとは思われますが――勝敗はわかりません。あながち、修行を積んだ者が勝ち、驕者は負けるとも限りません。――そこに人間力を超えたものも加わるのが、勝負の運、また、兵家の常ですから」

「けれど、あの沈着ぶりなら、自信がありそうです。お案じには及びますまい」