Japanische Klassiker mit Furigana
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みやもとむさし
宮本武蔵(五)
吉川 英治
Lesen Sie 宮本武蔵(五) (みやもとむさし) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 508.883 Zeichen · 1017 Bildschirme
「卑劣者は、人の心事も卑劣に邪推する、武蔵は、かくの通り、逃げもかくれもしておらぬ」
「見つかッたればこそであろうが」
「なんの、姿を晦ます心なら、これしきの場所、どこからでも」
「然らば、吉岡門の者が、あのまま、汝を無事に通すと心得ていたか」
「いずれ、各※(二の字点、1-2-22)から挨拶はあるものと存じていた。しかし、かような繁華の町中で、人を騒がせ、野獣か、無頼者のような、理不尽な争いを演じては、われら、一個の名ばかりか、武士という者すべての恥さらし。各※(二の字点、1-2-22)の申さるる師弟の名分も、却って、世の笑いぐさではあるまいか、師へ対しても恥のうわ塗りではござるまいか。――さもあらばあれ、師家は絶滅、吉岡道場は離散、この上、恥も外聞もあろうかと、武門を捨てた気とあらばなにをかいおう、武蔵五体と両刀のつづく限りは、相手になる、死人の山を築いてみせる」
「なにをッ」
十郎左衛門ではない。十郎左衛門の横あいから一人が、こう肱の弦を切りかけると、どこかで、
「――板倉が来るぞっ」
呶鳴った者がある。
五
その頃、板倉といえば、怖い役人という代名詞になっていた。