Japanische Klassiker mit Furigana
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みやもとむさし
宮本武蔵(五)
吉川 英治
Lesen Sie 宮本武蔵(五) (みやもとむさし) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 508.883 Zeichen · 1017 Bildschirme
、至って浅かった。
それも加藤とか、池田とか、浅野、福島などといえば、武蔵にも、二十二歳の青年なみの観察は持っているが、伊達などというと、もう漠として、
(表高は、六十余万石だが、内容は百万石以上もある陸奥の大藩)
という以外、これぞという知識も持ち合せていない。
だから、ははあと、頷くばかりで、時には疑い、時には、
(政宗とは、そんな人物か)
と、聞き入るのであった。
外記は、数々な例証をあげて、
「わが主人政宗は、一年二回は必ず国内の産物を挙げて、近衛家の手より禁中へ献上なされる。――どんな戦乱の年でも、この伝献を怠られたことはござらぬ。――今度、自分が都へ上ったのも、その伝献の荷駄について上洛いたしたので、無事お役を果したので、帰り途だけ閑暇を賜わって、ひとり見物がてら仙台までもどる途中でござる」
といい、また――
「諸侯のうちで、城内に、帝座の間を設らえてあるのは、わが青葉城があるばかりでござろう。御所の改築の折、古材木をいただいて、遠く船で運んで来たものとか申しまする。とはいえ、いとも質素なもので、主人は朝夕、遠く仰拝する室としているばかりでござるが、武家政道の歴史に鑑みて、一朝、見るに見かねる暴状でも世に行われれば、いつ何時でも、朝廷方の御名をかりて、武家をあいてに戦うお心を抱いておられるのじゃ」