Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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みやもとむさし

宮本武蔵(五)

吉川 英治

Lesen Sie 宮本武蔵(五) (みやもとむさし) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 508.883 Zeichen · 1017 Bildschirme

Aozora Bunko

黄金十まい

しなの奈良井宿 大蔵

「お坊さん」

「はい」

「さもしいことをいうようだが、黄金十枚といっちゃ当節大金だ。いったい奈良井の大蔵というのは、そんな金持かな」

「よう存じませんが、昨年、年の暮に、ぶらりとご参詣なさいまして、関東一の名刹が、このお相はいたましい、ご普請の折には、お材木代の端に加えてくれといって、置いて行かれましたので」

「気持のいい人間もあるものだな」

「ところが、だんだん聞きますと、その大蔵様は、湯島の天神へも、金三枚ご寄進なさいました。神田の明神へは、あれは平の将門公を祠ったもので、将門公が謀叛人などと伝えられているのは、甚だしいまちがいだ。関東が開けたのは、将門公のお力もあるのに――といって黄金二十枚も献納したということでございますが、世には、ふしぎな奇特人もあるもので……」

と――その時、河原と寺内との境の森を、向う見ずに、ばらばらと駈け込んで来る狼藉な跫音があった。

五

「童どもっ。遊ぶなら河原で遊べ、寺内へ入って来て乱暴するじゃないっ」

番僧は、縁側に立って、こう呶鳴った。

駈け込んで来た子供らは、目高の群れのように、その縁側へと集まって来て口々に、