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Japanische Klassiker mit Furigana

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めいあん

明暗

夏目 漱石

Lesen Sie 明暗 (めいあん) von Natsume Sōseki (夏目 漱石) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 322.590 Zeichen · 645 Bildschirme

Aozora Bunko

「あんまり楽でもないわあなた、一週間も寝たぎりで動く事ができなくっちゃ」

細君はまたぴくぴくと眉を動かして見せた。津田はそれに全く無頓着であると云った風に、何か考えながら、二人の間に置かれた長火鉢の縁に右の肘を靠たせて、その中に掛けてある鉄瓶の葢を眺めた。朱銅の葢の下では湯の沸る音が高くした。

「じゃどうしても御勤めを一週間ばかり休まなくっちゃならないわね」

「だから吉川さんに会って訳を話して見た上で、日取をきめようかと思っているところだ。黙って休んでも構わないようなもののそうも行かないから」

「そりゃあなた御話しになる方がいいわ。平生からあんなに御世話になっているんですもの」

「吉川さんに話したら明日からすぐ入院しろって云うかも知れない」

入院という言葉を聞いた細君は急に細い眼を広げるようにした。

「入院? 入院なさるんじゃないでしょう」

「まあ入院さ」

「だって小林さんは病院じゃないっていつかおっしゃったじゃないの。みんな外来の患者ばかりだって」

「病院というほどの病院じゃないが、診察所の二階が空いてるもんだから、そこへ入いる事もできるようになってるんだ」

「綺麗?」