Japanische Klassiker mit Furigana
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めいあん
明暗
Lesen Sie 明暗 (めいあん) von Natsume Sōseki (夏目 漱石) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 322.590 Zeichen · 645 Bildschirme
七十四
薄赤くなった継子は急に妹の方へかかって行った。百合子は頓興な声を出してすぐそこを飛び退いた。
「おお大変大変」
入口の所でちょっと立ちどまってこう云った彼女は、お延と継子をそこへ残したまま、一人で室を逃げ出して行った。
七十四
お延が下女から食事の催促を受けて、二返目に継子と共に席を立ったのは、それから間もなくであった。
一家のものは明るい室に晴々した顔を揃えた。先刻何かに拗ねて縁の下へ這入ったなり容易に出て来なかったという一さえ、機嫌よく叔父と話をしていた。
「一さんは犬みたいよ」と百合子がわざわざ知らせに来た時、お延はこの小さい従妹から、彼がぱくりと口を開いて上から鼻の先へ出された餅菓子に食いついたという話を聞いたのであった。
お延は微笑しながらいわゆる犬みたいな男の子の談話に耳を傾けた。
「お父さま彗星が出ると何か悪い事があるんでしょう」
「うん昔の人はそう思っていた。しかし今は学問が開けたから、そんな事を考えるものは、もう一人もなくなっちまった」
「西洋では」
西洋にも同じ迷信が古代に行われたものかどうだか、叔父は知らないらしかった。
「西洋? 西洋にゃ昔からない」