Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

めいあん

明暗

夏目 漱石

Lesen Sie 明暗 (めいあん) von Natsume Sōseki (夏目 漱石) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 322.590 Zeichen · 645 Bildschirme

Aozora Bunko

女は番頭に訊いた。

「今日は別館の奥さんはどうかなすって」

番頭は答えた。

「いえ、手前はちっとも存じませんが、何か――」

「別に何って事もないんですけれどもね、いつでも朝風呂場でお目にかかるのに、今日はいらっしゃらなかったから」

「はあさようで――、ことによるとまだお休みかも知れません」

「そうかも知れないわね。だけどいつでも両方の時間がちゃんときまってるのよ、朝お風呂に行く時の」

「へえ、なるほど」

「それに今朝ごいっしょに裏の山へ散歩に参りましょうってお約束をしたもんですからね」

「じゃちょっと伺って参りましょう」

「いいえ、もういいのよ。散歩はこの通り済んじまったんだから。ただもしやどこかお加減でも悪いのじゃないかしらと思って、ちょっと番頭さんに訊いてみただけよ」

「多分ただのお休みだろうと思いますが、それとも――」

「それともなんて、そう真面目くさらなくってもいいのよ。ただ訊いてみただけなんだから」

二人はそれぎり行き過ぎた。津田は歯磨粉で口中をいっぱいにしながら、また昨夜の風呂場を探しに廊下へ出た。

百七十九

しかし探すなどという大袈裟な言葉は、今朝の彼にとって全く無用であった。