일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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おうしゅうきこう

欧洲紀行

横光 利一

横光 利一의 欧洲紀行(おうしゅうきこう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 120,107자 · 241화면

아오조라 문고

三月七日

彼は眼を丸くし、指で私の服を掴み、感歎久しゅうするので、彼らの仲間がだんだんよって来た。誰も彼もびっくり仰天して、ベリーナイスと叫ぶ。ところが、ペナンへ来て私たちを案内した馬来人が、突然また叫声を発して私の洋服に感歎した。ベリイ・ナイス、ベリイ・ナイスの連発だ。ところが、船中でイギリス人の夫婦が、一組私の後に立ち、私の服を見ながら、おおホームスパンと感心した。服の材料は一円五十銭で、仕立賃は八円の服である。本場のコロンボへ着けば、印度人が何というか見ものだと、今から楽しみが一つ増す。

三月七日

晴天。初めて印度洋にかかる。海はもう見倦きてしまったので、前から見たいと望んでいた印度洋へさしかかっても、何の感じも起らない。しかし、疲労は漸く恢復して来た。広田内閣の出現をきく。陸のことは陸のことだと思う気持ちだんだん強し。われら関せずと誰も思う。

ヨーロッパへ行く道順として、アメリカを廻るのと、印度洋を通るのと、シベリア通過とどちらにしようかと迷ったが、今ここを廻り、良いことをしたと思う。

印度洋を廻れば未開の地から漸次にヨーロッパの文化の頂上へ行くのである。